内側から見たザリガニの心臓

甲殻類の心臓の拍動リズムは,心臓内の心臓神経節によって作り出される。心臓神経節は比較的少数のニューロン(神経細胞)の集合体であり,もっぱらリズムを刻むペースメーカーの小ニューロン群と,小ニューロンの発生したリズムを心筋に伝える大ニューロン群からなる。
 心臓神経節は外見上Y字型の神経束(赤線,赤点線)であり,その中にこれら大小ニューロンの細胞体が点在している。
 小ニューロンは自発的にバースト放電を行う。この周期的なバーストが心臓リズムの源である。小ニューロンは大ニューロンに対し興奮性のシナプスを形成し,周期的興奮を大ニューロンに伝達する。大ニューロンは心筋に神経筋シナプスを形成し,小ニューロンから受け取った興奮を心筋に伝達する。心筋そのものには自動興奮性は見られず,もっぱら大ニューロンからの命令に従って収縮する。
 ザリガニの心臓神経節のほとんどの部位が心筋の中に埋もれている。

Ostium, 心門; Cardiac Ganglion, 心臓神経節

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