ザリガニ心筋の生理学 - ポンプのために特殊化した筋肉のあつまり・・・実験手法はこちら

   心筋そのものは,2種類の筋からなる。拍動を直接引き起こす作業心筋と,血液の入り口の弁として働く心門筋である。これら2種の筋は心臓神経節の大ニューロンによって支配される。
 一方,血流の出口にあたる,心臓と動脈の間にも弁が備わっており,これを心臓血管弁という。心臓血管弁の主なはたらきは血液の逆流を防ぐことであるが,同時に体中への血液分配を調節する働きもある。心臓血管弁は中枢からの弁神経により支配される。

矢印は血流をあらわす

カメラでとらえた心門の開閉


これら画像は,ザリガニの心門と心臓の後端部の動きを15分の1秒の間隔で撮影したものである。心臓全体の収縮に先行して心門は閉じ始める(GIFムービー). 。
 心臓がポンプとして機能するためには,血液を拍出する直前に心門が速やかに閉じることが望ましい。この心門の閉鎖は,心臓内圧の変化,心門筋の収縮,周辺の心筋の収縮などによって引き起こされると考えられる。
 心臓が効率的なポンプとしてに機能するために,それを構成する筋肉達がどのような性質を持っているのかについて調べている。その結果は1999年カルガリーで開催される国際比較生理生化学会にて発表の予定。

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