Welcome to Akira Sakurai's Home page (1998-2000)

Dr. Jerrel L. Wilkens Lab, Dept. of Biological Sciences

Univ. of Calgary, CANADA

ザリガニの心臓

 ザリガニなど甲殻類の心臓は,多くの点で我々人間の心臓と異なります。ザリガニでは,背中の殻の下に血液溜めの体腔(囲心腔)があり,心臓はその中に吊されているかっこうです。血管は動脈だけで静脈はありません。血液は体を巡った後,筋肉のすき間などを通って一旦囲心腔に集められ,そこで心臓に入り体中に向けて拍出されます。
 また,心臓の中には拍動のリズムを刻むための単純な神経組織(ペースメーカー)が備わっていて,これを心臓神経節といいます。

ザリガニの心臓拍動のコントロール

 心臓拍動は中枢(脳)から調節神経を介してコントロールされています。調節神経は,心拍数を上げるはたらきを持つ促進神経と,心拍数を低下させる抑制神経に分けられます。
 いくつかの甲殻類において,運動させると心拍数が上昇し,一方,光を急に遮ったり,体をつついたりすると心臓が一時的に停止することが,多くの研究者によって報告されています。


 
トピックス

心筋の生理学

ザリガニの心臓を構成する筋肉には3種類挙げられる。心臓の収縮を引き起こす心筋,血液が心臓に入るところの弁(オスティア)の筋肉,そして血液の出口にあたる心臓血管弁の筋肉である。これら3種類の筋肉が,その役割に応じてどのような性質を持っているのか調べている。

ザリガニの心臓調節のしくみ

ザリガニの心拍数は一対の抑制神経と一対の促進神経によってコントロールされている(注)。ザリガニの行動を観察しながら,それら調節神経の活動を記録することにより,ザリガニの心拍がどのようにコントロールされているのか調べることができる。 
(注)他にも多くのホルモンによって調節される
フナムシ磯


  
参考図書:
ザリガニはなぜハサミをふるうのか - 生きものの共通原理を探る
山口恒夫 著(中公新書)

櫻井 全
Akira Sakurai

Background crawfishes drawn by TL Brenner